ピアノ

かずえ  2008-01-27投稿
閲覧数[482] 良い投票[0] 悪い投票[0]

♪〜タラン ポロン〜♪

7歳の女の子が弾くピアノはポロネーズ

小さな手をいっぱい広げて …
お姉さんみたぃになりたくて、ちょっと背伸びした曲を選んだ。

一生懸命練習して、いつか発表会で弾いてみせるの

お客さんからたくさん拍手をもらうの

♪〜タッター タラン♪


でもね、何度弾いても何度歌っても…上手く弾けないところがあるの…

この、一番高い音…


どうして…?



ふとみると、真っ白なはずのピアノの鍵盤が真っ赤…


女の子は驚いて手を握った

そのとき初めて気がついた……………右手の小指がない



『練習の時間よ…』

遠くで声がする


ふと気がつくと、女の子はベッドの中


手の平はとても大きくどんな鍵盤でも弾けそうなくらい…


でもやはり、小指がない


『練習の時間よ』隣に立っていた女の人が言う

夢だったんだ…
あの女の子は昔の私


そう、私が小指を無くした日。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 かずえ 」さんの小説

もっと見る

ホラーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ