廃工場に立て篭もったガイラーが率いる革命教団の小隊は軍から派遣された部隊に包囲されてしまう。
苛立ちを隠せないガイラーは自軍の退路を確保するため自らストライカーに乗り込み、救出部隊と対峙した。
救出部隊の指揮官はガイラーや工場に向かって穏やかな口調でマイク越しに語りかけた。
指揮官「我々の目的は貴様らの殲滅ではない。桜井結奈と言う女生徒を引き渡して貰えば済む話だ!!!」
ガイラーのストライカー『ダークフィアー』は沈黙を守った。
ダークフィアーの背後に控えた旧式ストライカーのパイロットは通信回線をガイラーに向かって開いた。
革命教団兵士「ガイラー様、我々は如何すれば…」
ガイラー「お前はここを死守しろ…。俺の腕を信じて離脱のチャンスを伺え」
ガイラーは通信を絶つと下唇を噛んだ。
ガイラー(俺とてかつての連邦公国軍コード『00』“名無し部隊”の兵士だ。その力を見せつけてやる!!!)
救出部隊の指揮官が声を荒げた。
救出部隊指揮官「どうした!!こんないい話はまたとないぞ!!さぁ、どうす…」
次の瞬間、ダークフィアーは背中の四つのブースターを点火させ急加速で救出部隊に突っ込んだ。
ガイラー「偉そうに言わないで頂きたい!!!少なくとも…この機体の前では!!!」
ダークフィアーは救出部隊の中に突っ込むと右手に持っていた『ダブルチェーンソー』という二つのチェーンソーを上下に合わせた武器で切り掛かった。
ガイラー「この武器は…俺でも使える!!!!!」
高回転の刃が敵の機体を次々と甲高い音と共に切り裂いていく。
軍のストライカー各機も腕から発生させるエネルギーブレードで応戦するが衰えを知らない高回転の刃の前にはあまりにも無力であった。
ガイラー「26…27…28…29…30!!!!!さぁ、次は誰だ!?」
ダークフィアーの頭部右半分を覆う生体パーツから蒸気が発せられた。