天才の未来なんてたかがしれてる。一流企業に入って金目当てのちんちくりんな女と結婚するんだ。だから俺は恋をしない…と決めたハズなのに。クラス替えがあってたまたま隣になった女の子に恋をしてしまった…。
天才の恋
「俊也くん、明日のテスト国語と数学と化学で良いんだっけ?」
「う…うううん。明日は頑張ろう。アハ…アハハハ…」
「うん!頑張ろうね!また明日ね」
「アハハハ…また明日…」
中途半端に手を挙げて、教室から出ていく美沙を見送った。
彼女はそこらへんのバカ騒ぎするような子じゃなくて物静かだけどいつもニコニコしていて…優しいし、可愛いし、スポーツは出来ないケド体育服はよく似合っていて…て俺は変態か。そのくらい好きになってしまった。高校なんて一流大学に行くためだけの所だと思っていたけど、…てまた何で俺はノート一杯に彼女の名前を書いているんだ!明日はテストなんだぞ!落ち着け………「美沙は隆が好きだったが勇気がなくて出来なかった。」「だが次の日隆は美沙に気持ちを伝えた。」「突然の事に美沙は驚きこけてしまった。」「美沙は隆と付き合う事になっ…」なんだこの英文は!!!!!!ふざけてるのか!!!!誰だ隆は!!!!!!そして驚きすぎだろ美沙!!!!!!…もう集中出来ない…寝よう…。俊也は電気を消した。