嗚呼
嗚呼
嗚呼、誰かいん?
嗚呼、
嗚呼、
嗚呼、ここにおん。
無意識の海に漂う葉。似た価値観を探したのん
自分を認めて欲しいがゆえに、ひらりひらひら虚勢を纏う
未熟な果実の共有行為
深く意味なぞ
知らぬが当然
自身を肯定するのも儘ならんならん
隠した刃物
棄てようとしてん
震えるは指よ
無理矢理に剥がせ
漠然と不安
消そうともがいたん
別の命に刃立てても
消え失せはせんわ
愚かな幻影、好都合の幻聴、分泌液は自我の膿
全体重、全自分を以てして、弱き我をば抑えつけたん
同じ程に真意をば、誰か察して願わくは
ほどきたいだけでせう
ほどかれたいだけなのだやう
嗚呼、
嗚呼、
嗚呼、ううううううと苦しかろうに
嫌われるのが恐怖
忘れられるのは最も嫌悪
ある明け方、誰かの白は
自分の黒だと知る
黒は汚れた恥だと聴くそりゃ一体
うつつか真か心眼が見えん見えん
触れたい人よ、冷たい窓の向こうで笑う
この糸が、そうも容易く結べるものなら、
さぞや心許ないだろうと、けけけて嘲い
私の胸をば突き放す
自らの一部
擦り合わせるように差し出してみれど
あと少しのところにて
滑り落ち
落ち砕け
脆く儚く散りん散りん
結ばれたいだけでせう
結び直したいだけなのだやう