「家はどこなの?」
そう僕が聞くと
「南山って駅の近くだよ。」
僕は驚いた。
「俺も南山の近く!」
「ほんとに!!じゃ、電車も一緒だね」
彼女は僕に微笑んだ。
そういって電車に乗り込む。
「うわぁー綺麗!朝は急いでたからちゃんと見なかったけど。夕方の海って綺麗!」
そう。この海は有数の名所で、この時間帯は夕焼けと相成ってとてつもなく綺麗だった。
「そうだね。結構有名なんだよここ。」
「へぇー知らなかった。こんな綺麗な海見れるなんてここに来て良かった!」
そういって彼女は年甲斐になくはしゃいでいた。
見た目は大人っぽいので余計に目立つ。
だがこんな時間に地方のローカル線に乗る人などいなく、まぁいいかと言った感じだった。
そして、葉月と駅でわかれ、帰宅したのだった。