和のために何かしなきゃという一心で自動販売機まで駆け足で行った
お茶とコーヒーどっちがいいのかな・・
お酒のんだからお茶かな・・
ちょっと考えたが、そういえば抹茶オレのんでたし甘い飲み物は大丈夫だから缶コーヒーにしよう
私も同じものを選んだ
自動販売機から缶コーヒーをとり、カバンに入れ足早に公園へ戻った
『どうした?なんかあった?』
「はい」
和に缶コーヒーを出した
『これをわざわざ買いに行ってくれたの?気が利くね〜はるは。ありがとう』
そういうと、早速和は缶コーヒーを開け、飲みだした
私も缶コーヒーをあけ、ホッと一息ついた
『ここはいい街だね。人情溢れているし、ほどよく都会だし、ちょっといけば田舎もあるし、何より食べ物がおいしい。特に魚が新鮮だよ。ここの魚を食べると東京の魚がおいしく感じなくなっちゃうよ』
「そうなんだ?東京は何でもあってないものは何一つない大都会っていうイメージが強いな。」
わたしがそう答えると
『確かに何でもあるかもね。でも田舎にある、なんていうか、人と人との関係っていうのがすごく浅いよ東京は』
そう言って遠くを見つめる和の横顔を私はじっとみつめた
その瞬間和が私の方に向いた