やっぱり…不合格…
俺は本命の公立高校の受験に失敗した。
4月になり、俺は私立のS学園に入学した。
入学式当日…俺は緊張もなく、落ち着いていた。
いや、むしろ楽しんでいた。
なんと、中学時代のヤンキー友達9割りが同じ高校だった。
それに加え俺は小、中学時代サッカーをやっていて他校のサッカー友達も沢山いたからだ。
だが、みんな揃って普通科。
「ヤバイ」
いきなり、不安。
俺はビジネス科だ。
ビジネス科は3年間、同クラで普通科とは別校舎だった。
「大輔もビジネス科?」
聞き覚えのある声。
裕一だ。
裕一は、茶葉で優しい顔立ちの小・中学校と一緒でたまに遊ぶ程度の友達でヤンキー友の一人だった。
「裕一も??じゃあ、友達の中で、俺らだけやん!!」
正直、ビミョーだった。
でも、同じクラスだと助かるなーー。
若干汚い俺の気持ち。
ビジネス科は2クラス、クラス表を受け取り、すかさずチェック、…大輔…裕一…一緒のクラスだ。
俺は裕一に帰る「3年間よろしくな」と言うと、裕一は「うん」と微妙な声で答えた。