一つの液晶画面に4人の視線が集まる。
お手柄だった彩が圭織のケータイを手にしている。
メールの受信ボックスからチェーンメールを探していく。(あるか分からないが)
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『『?!!!!』』
この時4人全員が驚いたと思う。(少なくとも私は驚いた)
だって受信ボックスには“チェーンメール”があったから……
彩:「これって……」
彩の言葉を最後にみんな黙ってしまった。
冷たい空気が取り巻く。
この時点で、、、いやまだわからない。
圭織がチェーンメールを回しているかもしれない。
そう思った私は彩からケータイを奪い取り、送信ボックスを開いた。
カーソルで下へ下へと動かして見落としがないように見ていく。
徐々に焦りが強くなる。
――――――
「…ない………」
最後のメールを見終わったあと、私は力なく呟いた。
舞美:「えっ、、嘘でしょ………」
できることなら嘘だと思いたかった。でも、どんなに見返しても“チェーンメール”はなかった。
圭織は回してなかったんだ………
冷たい風がサッと頬をかすめた。