私は飛び跳ねた。
鏡にうつった誰かの足が再び脳裏をよぎる。
そんなわけない!何故こんなに怖がっている!?
友達からかもしれない…しかし、携帯を見ると非通知だ。
非通知は出ない方なので、すぐに切った。
(誰からかな…)
すると突然また携帯がなる。
番号を見ると、先程と同じ感じだ。
(全く、携帯で遊びやがって!)
私はイタズラ電話をしてくる相手にどなるように言った。
「もしもし!?どちらさんですか?!」
「……………カエシテ…」
ブツン!と大きな音を立てて電話が切れる。
「……誰よ…いや…」
あまりにも恐怖がこみ上げてくる。
心臓が高鳴る。
周りの人間がみんな人間以外の何かに見える。
突然いてもたってもいられず、慌てて化粧室に飛び込んだ。
化粧室には2人の女性がいた。
何で怖がってる?自分でもよくわからない。
洗面台で顔を洗顔してから気分を落ち着かせ、鏡を見る……
「これ私…じゃ…な…」
「これ私…じゃ…な…」
コレ…私…ジャ…ナイ…
鏡には…私が立っているハズの場所に知らない女性がうつっていた。
髪の毛が長く、下を向いているため顔は見れないが、そんなことよりなんだこの恐怖は……ジッと私の方を見ている…
「キャアアアアアア!!」
思わず叫んでしまう。よく見るとその女、道路の鏡で見た足と同じ足をしていた。
叫んだためか、周りの女性が心配して
「ちょ…あんた、大丈夫?」
「どこか、悪いの?」
という。みんなには見えてない…?
鏡を見ると、いつもの私だ…
「何でも…ありません…」
今日は昼3時と、明るい時間帯に店を出た。
全力疾走で家に戻り、気分を落ち着かせようと、好きな映画を見ながら音楽を聞く。
そんなので気が紛れるわけ無い。友達を呼びたい…
その時、天井裏からドンドン!と聞こえる。
その音はやまない。永遠になる。
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い……何でこんなことになったんだろう…
ふと手の指輪が目に入る。
「…あんたの…仕業?」
すぐに指輪を外そうとするが、どうしても外れない。指が太いわけじゃない。手に力が入らない。
もちろん屋根裏の音は2日以上続いた。
一睡もでき
続く