「ユウタ!大丈夫かっ!?」
セザンヌの言葉で我に帰った。
「ぁあ、僕は大丈夫!!」
「なら行くぞ!!空母の底部を狙え!沈めるぞ!!」
「了解!ブースト、マックス!!」
レイチェルは一瞬で空母の左後方に回り込み、キャノン砲を一発叩きこんだ。
すかさずセザンヌがレールガンを発射する。
爆音と共に空母の後ろ半分は火に包まれた。
そう、ここは戦場なんだ…やらなきゃ…やられる……やらなきゃ!!
僕の頭の中でそう響く…
「墜ちろぉぉぉ!!」
トリガーを引く。
陽電子砲が空母を貫通し、空母の後部が大爆発を起こし沈む…
エイト大佐とオルスが追い撃ちをかけるように陽電子砲を叩き込む。
空母は完全に沈んだ…
残った戦闘機も退却していく。
「まだ任務は終わってないぞ。基地の制圧だ。」
「了解、行きましょう」
僕らは基地の弾薬庫等の軍事施設にミサイルを打ち込み、基地を跡形もなく破壊した。
戦闘機を降りて荒れ果てた基地跡を歩いた。
そこらじゅうに人の破片が散らばってるその光景に僕とレイチェルは直視出来なかった。
「まだ残党がいるかもしれない。銃のセーフティーは外しておけよ。」
大佐の言葉は僕の耳には入らなかった。
人を殺した…それも何百という空母の乗組員を…
その現実を受け入れられずにいた僕に大佐は言った。
「大丈夫だ。すぐ慣れる」
すぐ慣れる…か…
人は…何で…
そう考えてた時、銃声が響いた。
パァーン
「右からだ!!打て!!」
ドゥン、ドゥン、ドゥン!
「うぐぉ…」
うめき声と共に一人の残党兵士は倒れた。
「ちっ、ジャスティスめ…」
そうだ…彼等はジャスティスなんだ…裏切り者の…弱き者を全く考えぬ愚民どもだ…殺さなければ…世界は滅びるぞ…
頭の中でまた響く…そして僕はそう思わなければ耐えれなかった…。