初恋23-1

エリ  2008-01-29投稿
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次の日。
朝早く起きてしまったので、いつもよりゆっくりと準備をした。
お父さんとお母さんの3人で朝ご飯を食べた。
ちゃんと噛んで食べなさいって、お父さんに叱られた。
子供の頃に戻ったみたいだった。
4日ぶりの制服を着ると、なんかぎこちない感じがした。

学校に着くと、下駄箱のところでクラスメイトに声をかけられた。
「久しぶり!もう風邪治った?」
どうやら風邪ってことになってたらしい。
「うん!大丈夫だよ!」
「エリの彼氏が心配そうに毎日教室に来てたよ〜ラブラブじゃん!」
冷やかされながら教室に入ると、サチコが駆け寄ってきた。
「エリ〜!よかったぁ!心配してたんだよ!!メールしても返事くれないんだもん!」
昨日ダイキが帰った後、携帯の電源を入れた。
サチコとコウヘイからのメールがいっぱい入ってた。
「心配かけてごめんね。昨日ダイキが来てくれて…」
「全部知ってるよ!ミカのことも。ダイキから全部聞いた。」
「そうだったんだ…」
「アタシもコウちゃんも、エリがダイキを横取りしたなんて思ってないよ。ミカにはダイキがちゃんと話してくれたから心配しなくていいんだよ!」
すごくいい友達をもったなって心から思った。
「よっ!エリ!ようやく出てきたなぁ〜心配させやがって!」
後ろからコウヘイが声をかけてきた。
「コウヘイ、本当にごめんね。あと、2人とも、ありがとう!」
泣きそうな私の顔を見て2人はやさしく笑った。
お礼を言っても言い足りない。
「エリ、おはよう。」
振り向くとダイキが来てくれていた。
「ダイキ!おはよ!昨日はありがとう!」
元気な笑顔を見せると、ダイキも優しく微笑んで頭を撫でてくれた。
サチコもコウヘイも、そしてダイキも、過保護なぐらい私のことを心配してくれる。
私はその優しさに甘えてしまっていた。
「じゃあ、今日はエリのおごりで昼は購買の焼肉弁当な!」
「なら、アタシも!」
コウヘイの提案にサチコまでのってしまった。
「ちょっと!焼肉弁当って一番高いやつじゃん!」
「おぉ!よろしくな!」
「楽しみにしてるよ〜」
2人から言われると断れない。
「じゃあ、俺は明日エリの手作り弁当!」
ダイキまで言い始めてしまった。
「もぉ、わかったぁ!」
むきになる私をみんながからかう。
こんな戯れ合いでさえ、心地よく思えた。



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