優しさと自己愛

ギンコ  2008-01-29投稿
閲覧数[259] 良い投票[0] 悪い投票[0]

ごめん…。やっぱり付き合うのやめよう。俺から言っといて本当にごめん!俺は間違いなく君に寂しい思いをさせてるし、これから先も、転勤とかでもっと寂しい思いをさせてしまう…。だから、今のうちに止めとこうと思った…。…我儘で本当にごめん。

………突然の別れ。

それは付き合い始めて2週間も経たないうちに訪れたものだった…。
生真面目で一途な彼からの最後の優しさ…。
素直に受けとれば、気遣いと思いやりに満ちた言葉だが、裏を返せば違う答えにたどり着く。

彼は忙しい日々の中、彼女に寂しい思いをさせていないか心配する生活に疲れてしまったのだ…。
このままでは、大好きな彼女に別れを告げられてしまうのではないか…?
運良く続いたとしても、もし転勤で遠距離になったらどうなる…?
付き合いが長い程、別れた時のショックは大きい…。今ならまだ傷は浅い!
自分から言えば気持ちの準備もできる!
こうして下された結論であろうことがわかる。
会えなくて一番寂しかったのは彼。
恋に傷つきたくなかったのは彼。
彼が本当に守りたかったものは…?

自ら彼女を手放した彼は、孤独の中で心を抱き、安らぎを覚えるだろう…。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ギンコ 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ