「麻里ちゃんと付き合わないの?」
浩は孝弘の耳元で囁いた。
「な、なんでそんな事聞くんだ?」
孝弘は顔を真っ赤にしている。
「顔が赤いぞ。やっぱり好きなんだろ?」
浩はまた囁いた。
「別にどうだっていいだろ?お前には関係ないんだから」
「それが関係あるんだよ。だって俺惚れたんだもん、麻里ちゃんに」
「……マジか?」
孝弘は信じられないという顔だ。
「うん…マジだよ」
「でもお前彩香の事が好きだったんじゃないのか?」
「うん。でもお前も知ってるだろ?フラれたってさ。それに今頃彼氏と…」
ドーン!!
浩が言い終わる前に何処かで物凄い地響きがした。