寒い 今日もまた
実の無い会話で一晩
眠い 今はもう
温いコーヒーだけある
この日が十年前だったら
僕達笑っていたのに
狡賢さが無いために
僕達ひとりぼっち
毎晩見る夢で
君は白い息を吐く
酒が足りないのだろうか
急に走り出した
二本足でしっかりと
同情と嫉妬と
いくらかの安心を持って
拙い現実に酔いが覚め
そのまま感情を
ぬるま湯で薄める
この夢が現実だったら
も少し目を開けたのに
僕が選んだ生活は
いつか僕を殺すだろう
暑い この部屋は
火はそんなにいらないだろ
眠い 今日もまた
ナイフを持った太陽が