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レオナ  2006-04-17投稿
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アタシたちはいつものバスに乗っていつものバス停で降りた。

「日曜だけどさぁ。」

病院へ行く途中、藍治が言った。

「うん。ケーキバイキングでしょ。」

「椿具合悪いし延期しない??」

「たぶん大丈夫。まだ木曜じゃん。」

なるべく早く藍治と話をして、このことをスッキリさせたい。

今がチャンスなのかもしれない……でもまだ今日はだめ。

「ん〜じゃあまた前日に決めよっか。」

「う゛ん゛」

アタシは鼻をすすった。

「ほんとに朝から鼻声だしずっと鼻すすってるね〜。」

苦笑いしながら藍治が言った。

「全然ふつうよ。」

「ねぇ…ムービーで撮って良い??」

藍治はケータイを出した。

「本気!?何が良い男だヒドイ!!」

アタシは藍治からケータイを取り上げて電池パックのフタに貼ってあるチョッバーのシールをはがして電柱に貼ってやった。


「あー!!!オレのチョッピーがぁぁ!!!」

藍治は電柱に貼られたシールを一生懸命はがしてまたケータイに貼った。

「これでおあいこ。」

「椿チャン全然病人じゃない。」

ケータイに貼り直したチョッパーのシールを親指でこすりながら言った。

「じゃあ帰れば良いじゃん。」

「良い男だから帰りません…。」

アタシは鼻声で笑った。

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