彼は事情を話すと、急いで部屋から出ていってしまった。
私は、彼にお礼を言おうとベッドから降りようとした。でも、体が言うことをきかない…そうしている間に彼は居なくなってしまった…
私は、ふらつく足で病院内を歩いた。
もう彼の姿はない…
お礼を言いたかったのに…
あれから3日がたった…
私は退院して、また朝の満員電車に乗っている。
無意識にあの彼の姿を探していた…
『やっぱりいないか…』
そう思った瞬間…
あの爽やかな香りが漂った
後ろを振り返ると、彼がいた…