「へぇサッカー部に詳しいの…」眞野はニコニコしてそう言った。「どうして?」
「へ?!」どうしてって…大好きな人が顧問をやってるからなんだけど…
「好きな人がサッカー部にいるとか?」依然眞野は笑ったままそう尋ねて来た。
「ま…まぁ近いと言えば近いけど…」私は苦笑いを浮かべながら言った。
「…そっか…同じ部活にライバルが…」眞野は小さな声でそう零した。
「!?」私はその声が余り聞こえなかったからドキンとした。
「先生ー神崎サンに逢ったら治ったから帰るね」眞野は保健医にそう告げてから私に振り返ってこう言った「気を付けてね、神崎サン」