僕は少年の前にカップラーメンを置いた。
「食べよう」
少年に箸を渡した。
「いただきます」
少年は箸を取り、勢いよく食べ出した。
よっぽどお腹が空いてたのだろう。
僕もカップラーメンを食べた。
カップラーメンを食べおえ、少年はポケットから泥だらけの100円を取り出した。
「いいよ」
「寒い中、待たしたお詫びだよ」
少年はニッコリ笑った。
しばらく二人でテレビを見て、お風呂に入った。
「お母さん心配してない?」
少年に問いかけた。
「お母さん…いない」
少年は答えた。
事情がありそうだけど、詳しくは聞かなかった。
しばらく沈黙して、布団をひき寝た。