シテルアリガトウアイ、、絵梨原は二秒も考えずに、「“愛してるありがとう”、、、誰でもすぐに分かるよ、、、、」
と泣き笑顔でそう言った。
金崎は滑走路が一望出来るフロアのベンチに腰掛け、携帯を右手に持ちながら真っすぐ空を見ていた。
電光掲示板には絵梨原の乗っているスイス行きの飛行機があと三分で出発する事を知らせていた。
そして、新たなメールを打った。
絵梨原の携帯に金崎からの新たなメールが来た。
『さようなら、いつまでも元気で“また会おう”
もう会えるはずがないのにあの馬鹿は、、、、、
隣で寝付けず絵梨原のメールをひそかに見ていた佐高は金崎からのメールに少し感動したが、すぐに引っ込め欝陶しいものと考えを直した。
佐高に一言、絵梨原はツナマヨじゃなくてシャケ派だからよろしく?』
それを見て佐高はふっと笑い、やっと寝れた。
そして四時半、絵梨原達を乗せた飛行機が出発した。
「おう!金崎!絵梨原は!?」
「ドアホか!?お前は来るの遅ぇよ!絵梨原行っちゃったぞ!」
「嘘!?あっもう四時半じゃん!ミスッた〜!!」
「なぁ、見てみろよ―