「会うって…?リアルで…?」
「うん…ダメか?綾華のこと、本気で好きみたい…」
「俊也さん……」
俊也とは、既に愛し合う仲になっていた。
私も、最初はバーチャルだから軽々しく思っていたけれど、次第に心から俊也を思っていることに気づいたのだ。
マジで………?
俊也とは、長い間チャットをしてきたから、どんな人かわかっている。心配はないと思うのだが…
「会ったら、私ブスだから幻滅しちゃうよ?」
「しないよ。俺、好きだから。綾華のこと。」
夢だった。俊也と本当に結ばれることをどれだけ願っていただろうか。
会いたい
心のどこかで願い続けては、現実に打ち壊されていた思いがよみがえっていた。
「うん…いいよ…」
本音だった。
私はその時、自分が高校二年だと言うことをすっかり忘れていた。
会いたい
その気持ちがタイピングと共に走った。
「マジ?なんか悪いな…(^_^;)楽しみにしてるから!」
そして二人で会える日を探した。
来週の日曜日。
二人で会うことになった。