手を掴まれたまま、駅の外に出た。
私は顔を見上げて、どんな人なのか確認しようとした
私は恐る恐る顔を見上げると、あの彼がそこに居た…
彼は、走ったせいか、息を切らしている…
そして…
『大丈夫だった?…ケガはない?』
彼は私を心配してくれた…
『…大丈夫です!本当にすみません…また助けて頂いて……ありがとうございます!』
私は息を切らしながら言った。
彼はまた私に微笑んでくれた…
『もう遅いから、家まで送るよ。…あと心配だし。』彼は少し顔を赤らめながら言った。
家までの帰り道…
彼と色んな話をした。
彼の名前は【春野 逡】
フランス人の父を持つ、ハーフだ。
彼は、デザインの専門学校に通っているそうだ。
将来は、フランスに行って有名なデザイナーになるのが夢らしい…
その後も、彼は楽しそうに話している…
自然と、私の心は温かくなった。