奇跡だって何だっていいけど、あなたが居たから僕は生きてます
『見ーつけた!!疾風君』
ヤバい!!
なんで見つかったんだ!
また殴られる…!
逃げても逃げても繰り返される痛みと苦しみ
大人達も手を出せない もう嫌だ!
死のうの三文字
ビルの屋上のフェンスに飛び乗った瞬間
あなたは現れた
長くて茶髪の髪に強い瞳
僕を追いかけてた加害者が殴られ倒れる…
僕をフェンスから引き剥がしたあなたの手は、血に染まっていた
そして僕を見て笑っていた
『死にてぇのか。今日はもうすぐ終わる。死ぬなら明日にしてくれよ』
僕は泣き叫んだ
『死にたくない!!本当は生きていたい!!』
僕を抱きしめたあなたはさっきよりも嬉しそうに笑っていた