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私も今着いたところです??向かいますね…?
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そんなメールを送り、歩いていた。
着いた…
本屋には、3・4人の男性が立ち読みしていた。また、メールが来た。
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俺、茶色のジャケット着てる奴だよ…?
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いた………
立ち読みしている人じゃなくて、本屋の前に立っている背の高い人だった。
嘘…
予想外にかっこ良くて、すてきな男性だったので、驚いてしまった。
その時、私の中に一つの案が生まれた。彼の前を一度通り過ぎてみようと思った。それで何かが変わる訳じゃないけど、最後には運命を信じてみたくなった。
神様………
ジャケットをきた俊也の前を何事もないように通り過ぎてみようとした。
俊也はいかにも、誰かを待っているようで、絵になっている美しい人…
なのに私は…
罪悪感を胸に、通りすぎた…
"サヨナラ…"
「綾華…………?」