「………!」
気づけば、私の手は、茶色のジャケットの男…俊也に腕を捕まれていた。
「俊也…さん…!」
胸に、言葉にならない感情が沸くのがわかった。
「やっぱり…綾華…」
「なんで?なんで綾華だって…?」
「わかんない…けど、なんとなく行ってほしくないような気がして………高校生だったんだね…」
「…ごめんなさい!ずっと嘘をついてて…!ごめんなさい……」
私はとっさに頭を上げた。
ぎゅっ………
「綾華…いいんだよ…そんなこと言うなよ…?俺のこと好きって言ってくれたのはホントなんだろ?」
「うん…すき…俊也さん…」
「アリガト…それだけでいい…」
「俊也さん……」
あれから私たちは、関係を続けている。俊也さんは、高校生の私が、進級するのを待っていてくれてる。
二人が出会ったのは、バーチャルな世界…だけど、二人の道標だったんだ…
fin…
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