元気にしてるかな?
今でも気になる。きっと今でも好きなんだろうな。
あのメール送信さえ間違わなければ、今も付き合えてたんだと思う。
『年上君と遊んでるんです。最近入ってきた年下君とも遊んでいて気になるんです。』ってメールを私は、仲の良い先輩に送るはずが年下君に送ってしまった。彼から、すぐに返信が来た。『なんであいつと。せっかく人を信じられると思えた人だったのに。信じられない。』と。
私の中では、年上君はもう終わりにしたくていた。
だって、年下君が好きだから。
その日から、彼、年下君は私を少しずつ信じなくなっていった。
毎日逢うようになって楽しくて仕方がなかった。彼は『好きになんかなるか。また裏切られるのが恐い。もう人は信じないことにした。前に好きだった人にも裏切られた。もう人は信じない。』と言う。
『あのとき、間違って送信しなければ隠すことが出来たのに。彼に好きになってもらえたかも。信じてもらえたかも。』って思うばかりだった。
私を信じない彼もまた二股するようになった。『お互い様だろ。おまえの事なんてしんじねぇーよ。』度々言われるようになった。
大好きなのに。
たった一度の送信間違いで私の気持ちは、彼の耳には聞こえていても、心には届かなかった。受け取ってもらえず、返されるばかりだった。確かめなきゃ。彼に聞いてみることにした。