「なぁ、里香。あれとって。」
「日誌?あぁ、はい、玲。」
私たちは、学校公認のカップル。同じクラスで席も隣という、恵まれた環境の中にいる。
「なぁ、あいつ誰だっけ?えーっと…」
「長峰先生?いないっぽいよ!今日は自習だってさ♪」
「まじ?やった☆」
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「りかぁーっ♪♪」
「愛〜♪さっ!お昼食べよ…☆」
いつもと変わらぬお昼の時間!親友である愛と一緒に、お弁当を取り出す。
「思ったんだけどさぁ…」
「ん〜?」
「なーんで里香と玲くんは会話が成立するんだろ?玲くんって主語なくない?ワラ」
「あぁ♪あいつの場合ね、なんとなーくわかっちゃうんだよ…☆目を見てるとさぁ…!」
「えぇーっ?!代名詞ばっかじゃわかんないよぉーっ」
「なんなんだろね?女の勘かな?」
「へぇ〜…♪なーんかいいなぁ…つながりあってる感じ☆」
「そんなんじゃないよぉ♪」
「まぁ、お二人の間に言葉なんて不要ですからねっ☆」
「愛〜っ!」
確かに、実はめちゃめちゃ感じてる。何で通じあってんだろ?って…
バカップルでごめんなさいっ☆