学校初日の朝、準はちょっと早めに家を出た。
  西大虹中学校は街とは反対方向にあり、準の家からだいたい15分ほどで着く。  学校には指示された時間の30分前には着いた。
  「ええと、職員室は・・・そういえば僕、場所知らないや」
  ここ西大虹中学校は4棟あり広い。それだけでも広いのに、それ以外にもいろいろな特別の建物もあり余計に広く思える。
  結局準は4棟を走り回って、時間ぎりぎりに職員室を見つけた。そこは校舎から少し外れた部室のありそうな場所になぜかあった。  「失礼します。」
  準が入るとそこには二人の人がいた。
  「ようこそ。太田準君だね。私がこの中学校の教頭、実松だ。」
  「よろしくお願いします。」
  準は一礼した。
  「君がどんな異能者になるか楽しみにさせてもらうよ。」
  「へ?」