『だけど、これだけは信じてくれ。
俺は偽善者でも何でもないー。』
そう言って、北岡はあたしのおでこに軽くキスをしたー。
『理屈じゃねぇんだよ‥。俺はお前が‥たまらなく‥めちゃくちゃ大好きなんだよ!!何度も言わせんな!!照れるだろ!!』
そう言った北岡の声が大きくてー
公園中に響き渡っていたー。
さっきの子供連れの若いお母さんが、
あたし達の方を見て、ニコニコ微笑んでいたー。
あたし達は真っ赤になって顔を見合わせたっけー。
そんなあたし達のー
甘い甘い告白タイムはー
甘い甘いキスでタイムオーバー‥‥。
『ねぇ、北岡君。
明日からは“聖人”って呼んでいいー?!』
『じゃ、俺は“奈央”って呼ぶからな。』
太陽が沈み始めた公園でー
夕陽のライトが二人を照らしていた‥‥。