貴方の周りには、街灯のない道はありますか?あるならこれより先は読まないほうがいいです。
私は、心霊スポット専門のカメラマン。寒気はもちろん、背後に気配を感じることは当たり前だった。しかし・・・今度は少し違っていた。
(心霊スポットは、若い子に)これは私の経験からだ。色々な話がでたが、[あそこには近寄るな]と言う場所に私は来てしまった。恐怖のあまりシャッターを押すのも、ためらった。
『カシャッ』
背中に感じる痛みをこらえながら十枚ほど撮り、その場をあとにした。
背中の痛みが徐々に強くなっていくなかで、街灯が遠くの方に見えてきた事で私ホッとした。
カメラを手に取り一枚
『カシャッ』
次の瞬間背中の痛みは、人の重みへと変わった。
頬を伝う血の臭い、耳元で笑う女の声、肩からゆっくりと伸びる手は私の首元へ・・・
それ以来カメラマンを辞めた。その代わりに、首と耳元に彼女が残って、鏡越しには彼女がわらっている。貴方は、興味本意で踏み込んではいけない場所がある事にきずいていますか?
写真には彼女が歩み寄ってくるのがハッキリ写しだされていました。
あなたの後ろにも誰か居るのかもしれませんよ。