テストはクリアした。いつも通り完璧だと思う。でも中盤危うかった。テスト終了20分前隣の可愛い女の子が眠りに入ったのである。可愛い寝息が聞こえてくる。『…男5人、…ス〜女6人が…ピー…いる…。ス〜特定の…ピー男女2人が…フニャ…隣になる…確率…フゥ…は?』問題が寝息でバラバラになってしまう。大丈夫大丈夫大丈夫落ち着け落ち着け落ち着け…。何とか10分前には終わる事が出来た。しかし一瞬美沙の解答用紙が見えた時焦りはMAXになった。白い!半分は埋まっていたが半分がまだすごく綺麗だ。ヤバイ!!起こさなければ…どうする…目の前にあった消ゴムを爪でちぎって投げた。すると彼女は「ふぅん…」と言ってまた彼女の夢の王国に旅立つのである。…俺もその国にいきたい…!じゃなくて!!!!俺は悩んだ。残り5分だ。俺は解答用紙を瞬時に交換して全てを書いてあげたい気持ちだった。そうしていると彼女は目覚め、何事もなかったように解けそうな問題を解き始めた。俺はこのほんの15分間で42.195?を走りきったのではないかと思った。彼女に振り回される俺。俺が勝手に回っているだけだが。とりあえずテストは終わった。ウン、良かった良かった…。