「ゴメン、お待たせ。呼ばれた??」
アタシは電話をして病院の待合室戻っていた。
「まだ。誰に電話してたの??」
藍治はアタシが座れるようにアタシのリュックをどかした。
「あ゛り゛か゛ど。」
アタシはリュックを受け取りながら言った。
「お母さん。ウチで昼ご飯食べて行ってね。」
リュックから財布とタオルを出した。
「マジ??良いの??」
「うん。たぶんうどんじゃないけど。」
アタシは受付でお金を払い、薬局で薬を貰って帰った。
藍治は帰りに家に寄って、一緒にお母さんお手製のミートソースのスパゲティを食べた。
アタシは熱があるのにも関わらずご飯を食べてすっかり元気になった気分でいた。
ご飯を食べて一息ついたあと藍治に「DVDでも見よっか??」と誘ったけど部屋へ行って寝なさいとぴしゃりと言われた。
こないだのように恭クンもいないので藍治を送ってくれる人はなく藍治は電車で帰ることになった。