彼は
自分の左胸に
彼女のイニシャルを
刻みました。
この先もずっと
変わらずに
愛していく。
誰のものでもなく
自分だけの
大切な人。
その印を
自分のからだに
刻みました。
『これ、本当に消えねーから!!』
嬉しそうに自慢する
彼の目は
キラキラしていて
子どもみたいで
彼女はそれを
そっと撫でて
呆れたように
笑いました。
あの時二人は
永遠というものを
確かに感じました。
決して消えることない
愛の約束が
二人をずっと
結びつけていてくれると
信じていました。