八神が打席に入ろうとした時、天豪三中ベンチでは監督の土谷とエースの川浦が話をしていた。
川浦『監督〜。俺の出番いつなんですかぁ?奴等(藤城中)けっこう打ちますよ〜』
土谷『ん〜…まだだな…っていうかまだ2回だぞ!3回まで矢沢かな〜』
川浦『え〜!じゃあさ、じゃあさ矢沢がこの回で追いつかれたら投げさせてくれよ〜♪なっ?なっ?』
土谷はやれやれといった表情で答えた。
土谷『しょうがないな〜…ただし!追いつかれたらだぞ!』
川浦『やったぜ〜!よ〜し頑張れよ〜藤城中』
土谷『おいおい!どっちの応援してるんだっ!どっちにしても4回からはお前なんだぞ!』
川浦『監督わかってないな〜。どうせ投げるんだったら1球でも多く投げたいじゃん!』
土谷は再びやれやれといった表情を浮かべて…
土谷『はぁ〜…このやる気はいいんだか、悪いんだか…まぁ、そんなに投げたいんならブルペンでつくっとけ』
エース川浦球児(カワウラキュウジ)
名前の如く彼は野球をするために生まれてきたような男だ。
彼は常に強打者と対戦して勝つこと、より速い球を投げることだけに執着してやってきた。
彼の天性の才能は周囲の誰もが認めている。
そんな川浦球児が遂にブルペンに入った…
それを見た曽我端は
曽我端(遂に出てくるか…?天才、川浦球児!)
ブルペンに入った川浦の姿にベンチにいる藤城ナインも気付いたようだった…
ケイタ『おぉ!!遂にエース登場か!!この天才打者丸山慶太に投げようってのか?』
リュウヤ『ば〜か!まだ2回だろ!大体、誰が9番なんかにエース投げさせんだよ!』
ユウ君『う〜ん…早めに(ブルペン)入って準備ってとこかなぁ?4、5回あたり来そうだね』
タク『あいつがエースだな…楽しみだぜ』
ショウ『………』
動き出したエースに誰もが注目する中、グランドではボールを捉えた快音が響いていた!!
カキ→→→ン!!
!!!
雪村『ライトっ!!!』
打球の行方は!?