今日もまた、図書館に私はいる。向かい側には、また河井君がいた。お互いそこがいつもの指定席になっているようだ。
ただ、違う事は…
「章吾〜。ここ分かる?」
「ん?」
毎回こんな感じで、河井君にはいつも誰かが質問しにてくるのだ。河井君は頭がいいからなぁ〜なんて考えていたら…
「…水原さん。」
「あ、はい。」
私は、名前を呼ばれてびっくりした。
「ここ分かる?俺ら分からなくて?」
「あぁ〜、そこはこうじゃないかな?」
「なるほどねぇ〜。ありがとう?また、分からなかったら聞いていい?」
「私でよければ?」
「水原さんっていつも勉強してるよね?」
「河井君だって、いつも勉強してるじゃん。」
「いやいや?図書館が好きなだけだよ?」
「そうなんだぁ。私も図書館好きだよ。」
「一緒だね(笑)んじゃ、勉強頑張ろう?」
「うん。テスト近いしね?」
「だなぁ?」
初めての河井君との会話。河井君が自分の存在に気付いてくれてて、なんか嬉しかった。