週末は雪だってニュースで言っていた
ふと君を思い出す
白い雪が大好きですごく寒い日は窓の外を何度も眺めて『雪降らないかな』と呟いて子供のような目をしていた
君は今何をしてる
一番に降る雪を届けたいのに
遠すぎる
変わらない記憶の中で君が笑う
忘れもしない君との日々を寒い冬の中思い出す
元気でいるならそれでいい
髪を触る癖は直っただろうか
すぐ風邪を引くからちゃんと暖かくして寝ているだろうか
久しぶりに君の声が聞きたい
久しぶりに触れてみたい
毎朝駅までの自転車は辛いよ
手が冷たくなってかじかんで息が真っ白になる
缶コーヒーで冷めた手を温めながらまた記憶を探る
君が僕の冷たくなった手に温かい息を吹き掛けてくれた
小さな両手で一生懸命に僕の手を摩ってくれた
手袋をするよりも温かい
君の温もりで幸せで満たされた
またあんな日が来るといいのに
君が手を握って笑いかけてくれたらいいのに
毎年冬が来るとこうやって君を思い出すのだろう
切なくて寂しい冬