ずっと一緒だよ・・・
あの時、君に伝えたこの気持ちは何処へいったのだろう・・・・・
白い雪が降る中君との思い出が残る公園の前でふと足が止まった。
君と別れてから何日、何ヶ月と過ごしたのだろう・・・・
「和也」
「なに?」
「今日何処行くの?」「奈央のいきたいところに行く!」
この会話から始まり行き先も決まらない俺たちが来る場所はいつもこの此処だった。
「いつも此処だよね・・・」
そう言った奈央の言葉をどれだけ聞いたことだか・・・
だが、今となっては思い出す度に寂しさが胸の中をうめつくすだけ。
俺の恋は全てがここにあった。
初めて奈央と出会い、初めて奈央に告白し、初めて奈央とデートした場所。
俺と奈央の大好きな場所だった。
すみっこのベンチに座り2人でよくお互いの気持ちを確認しあったっけ?
懐かしい思い出が込み上げると同時に押さえ切れない思いが涙となって俺の頬を流れた。
奈央と過ごした日々は僕の中で一生消えることはないだろう。
今はただ寂しさが残るだけ。
「さぁー、明日も学校だ!」
そう言って俺は公園を後にした