俺はタバコに火を着け車のエンジンをかけ、手紙をよんだ。
『愛する雅へ
私、先にいっちゃぅみたい。一人にさせてごめんね。
あなたに最後に私からのプレゼントがあるの。
あなたと私との思い出をさかのぼって最後にたどりついたとこには必ずあなたを助けてくれるものがあるから。
美奈子より』
思い出す。。。最初に浮かんだのは俺の地元の駅前。
あの駅前で俺と美奈子は出会った。
一人で歩いてると、女の子が男に遊ぼうとせがまれてるが、どぅも女の子が嫌がってるのに気が付いて、俺が仲裁に入ったんだっけ。
懐かしいな。
美奈子はいないのに
世界は
出会ったこの場所には
何の変化もない。
それに対して俺は悲しいやら寂しいやらで
頬に涙が伝っていた。
次は初めてデートに行ったところだ。
俺はタバコを消し
アクセルをふんだ