名前はみか、15才になる。
両親は5年前に凍結した道を走っててスリップし、電柱に激突、帰って来なかった。
親戚は仲が悪かったらしく私を引き取る、引き取らないと言う話し合いはうんざりだった。
お父さんとお母さんが私に笑いかけ一緒にご飯を食べていたテーブルでそんな話は聞きたくなかった。
私は逃げた。
少しのお金とお父さんとお母さんが笑っている写真を一枚持って。
悲しい気持ちはすぐにはやって来なく、自分の居場所を探そうと思った。
繁華街をうろうろしてた。たくさんの若い男からおじさんまですぐに声をかけてきた。
「ねえ!一人?可愛いね!一緒に遊ばない?」
私は躊躇する事なく頷いた。
不細工な顔。
鼻歌歌ってるのはわたしがうなずいたからかよくわからない。
行く場所なんてない。
こいつが連れて行ってくれる所はゆっくり座れるソファとかあるのかな、なんか食べれるかな…………
しばらく歩くと男は立ち止まった
「ごめん。金欠でさ、ここぐらいしかないんだけど〜」
入り口…
HOTEL ビーナス
名前は綺麗だけど小汚い所。
ネズミとか住んでてもおかしくなさそう。
でも行く所ないしな。
私は男に言った。
「いいよ」