拡声器から宇宙へ。(下)

tomio  2008-02-06投稿
閲覧数[373] 良い投票[0] 悪い投票[0]

吸収したなら

さあ
この拡声器に叫ぶのだ。愛を叫ぶのだ。
あの宇宙のブラックホールめがけて叫ぶのだラヴを!あわよくばジョンレノンよりも優しく強く!
声は全てを壊して全てを創るから。
点が線になり線が繋ぎ合い、一人の人間が生まれる。それは誰もが成りたかった人だ。彼、或は彼女のまわりには何も無くてすべてがある。そのパーフェクトヒューマンはゆっくりと立ち上がり、差し引き0の渋谷街を歩き去る。

なんつうことを
考えつつも、
私はたいそう普通ぽく、かつナチュラルフェイスで、
雨の湿気ゆえにくるくるになった前髪を、気にしたりしてやり過ごすのです。


信号が
もうすぐ変わる。

それからすぐに
空は晴れた。


完っ!



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 tomio 」さんの小説

もっと見る

ノンジャンルの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ