ピュア?

 2008-02-06投稿
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『雫!』
いつからだろう。テミは一人でお店に来るようになったんだ。
僕に会いに。

ラッキーと思いつつ、なぜかその頃から僕を指名していたお客さんの数が徐々に減少していった事に気づいた。

ん〜、これは誰かの仕業か?
誰かが僕の良くない噂でも
…違った。

つまりは単に僕がお客さんへの連絡を怠っていただけなのだが。

携帯を見てびっくりした
ほとんどと言っていいほどテミとしか連絡していなかったのだ。

こんな事は今までなかったし、かなり自然な感じで事が進んでいた事に動揺した。
動揺した心を落ち着かせるべく、僕は気持ちを整理していった。

テミと話した内容や、一緒に居る空間の雰囲気、テミを見ている自分の視線。

気付いてしまった。

僕はテミをお客さんじゃなく、一人の女性として見てしまっている。
とゆうか完全に惹かれてると言う事実に。

『まだ辞めないでよかったわ。』
思わず口からこぼれた。

人生には色んな可能性が含まれているらしい。

それまでなんとも思っていなかったのに、むしろ17歳も上の女性を好きになるだなんて考えたこともなかったのに、ふとした瞬間から異常に気になり始める。

人間とは実に不思議な生き物だ。
そうなってしまったらもう止めることは出来ないし、どこまでも突き進みたくなるものだ。


そして、ここから始まったんだ。
僕とテミの物語は…。

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