教室へ戻ったあたしは自分の席に着いたー。
一時限目の授業の教科書を用意しようと机の中に手を入れるとー
何かが手に引っ掛かったー。
なんだろう?!ー
なんか、グシャグシャになった紙の様なー
あたしは、そのグシャグシャになったモノをー
恐る恐る、机の中から引き出したー。
何???ー
スケッチブック?!ー
それは、あたしの愛用のスケッチブックだったー。
この一冊には、入学してから、ここ最近までのスケッチが描かれていて、まだ数ページ程度しか描かれていなかったー。
けれども、あたしにとっては全てが大切な作品だったし、
一点たりとも無駄なモノは無かったー。
何よ‥これ‥‥。
何なのよ‥一体‥。
毎日毎日、あたしに対しての嫌がらせは、マンネリ化してたけどー
それは机の上の落書きだったりー
靴の中の画鋲だったりー
給食の中の髪の毛だったりー
それでも、それらの嫌がらせは、なんとか我慢出来ていたー。
でも、今日のソレは、あたしにとって、凄く大きなダメージとショックを与えたー。
“バ〜カ!!”
“死んじまえ!!”
“泥棒ネコ!!”
“メスブタ!!”
“ヤリマン!!”
“公衆便所!!”
そこにはー
聞き捨てならない言葉の数々がー
油性マジックで書きなぐられていたー。
酷いー
酷すぎるー
あたしの目から、今にも熱いモノが溢れて来そうだったー。