ホテルについた。
車を止め、タバコと鍵を持って部屋に入った。
シャワーを浴び、
辛さを紛らわす缶ビールを一気飲みしてベットへ倒れこんだ。
あと7時間寝れるなぁ。
だか寝れない。気付けば枕は涙で濡れている。
辛いのは美奈子も一緒なんだ。でも、最後、笑って送ってやれるように泣かしてくれ。
そぅ心の中の美奈子にそっとつぶやいた。
そぅしてると朝を迎えた。
タバコに火を着け、コーヒーを飲みながらテレビを見て、顔を洗う。
この生活もだいぶやっていないな。
帰ってないもんな。
俺と美奈子が住んでいた部屋には。
病院で寝泊りしてたからなぁ。
そして車に乗り込み、葬式場に向かった。
そこには俺の友人や美奈子の友人も多数集まっていた。若い人の死だからこその人数なんだろぅ。
美奈子は昨日と変わっていなかった。
笑いも泣きも怒りもしなかった。
そぅしてたら、お坊さんが見え、御経を読み出し、終わって出棺の前に、俺のあいさつがあり、美奈子は火のなかに、そして灰になって俺のところにかえってきた。