第三章〜生死〜
「病名は…心臓狭窄症…です。すぐに、入院を。それと…お父さん。あなた顔色がおかしいし、お腹を押さえてるので一度検査してみてください。」
え…ほんとに…？ウソだよね…？ウソだよね？ヤダよ！こんなの！それに…それに雄一も？？死んじゃヤダよ…
雄一は検査したところ、『胃ガン』だった。あたしは脱力した。しかも、しかも…末期なんだって…
は…無理だ…あたしは、雄一と離婚しました。
第四章〜乗り越えて〜
５年の月日が流れた。心優の、心臓病も、アメリカで移植をし、拒絶反応もなく健康になった。
私は、恋に落ちた人がいた。その人は、花本財閥の、花本宰さんの息子花本理緒くん。理緒くんは、軽度の知的障害がある。
「みち子さん。理緒を宜しくお願いします。」
「はいっ！ありがとうございます！」
「ぼく、みっちゃん好きです！大好きです！」
彼はニカッと笑っていった。
私は、この表示が大好き…
ある時…
プルルルル
「はいはーい。花本ですけど。どちらですか？」
「あ！みち子さん？雄一の母です！すみません。いきなり電話しちゃって…」
「どうか…されたんですか…？」私は、この時後悔しちゃったよ。どうして、勝手な理由で別れたのか…
「雄一が…」
「雄一…さんが？どうかされたんですか？」
「亡くなった。」
「えっ…いつですか？！」
「もう…１年前よ…私、あなたの家の番号調べて回ってたのよ。遅くなってしまって…本当に申し訳ないわ…」
「…そうですか…」
ガチャ
プープー…
でも理緒くんがいるから大丈夫…だよね…
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