香雲)改めて見ると大きい屋敷ねぇ
香雲達は、男が言っていた屋敷の前にいた
風紀)もう勝手にしとけ
風紀は、諦めた表情で香雲に言った
家主)待っていましたよ。話は伺っております
屋敷に入ると、中年太りした家主自らが出迎えてくれた。談話室に三人を連れたら、家主が一連の犯人の事を話した
家主)犯人の人数は、五人でこの町では見たことが無いのでよそ者だと思います
風紀)なんだよ、犯人を見ているのに捕まえれないのか?
家主)はい。二度も追い詰めたのですが、月の光みたいな閃光が出た!!……と思った瞬間には、犯人全員が消えているのです
家主が説明をした後三人を見ると
ナラビ)やった〜
香雲)ほら、私が引き受けた理由はこれよ
風紀)嘘つけ!!けど、棚ぼただぜ〜
三人の異様なやる気に家主はタジタジとした
風紀)家主さん!!!絶対に盗賊を今夜中に捕まえて見せます
さっきまで、やる気が無かった風紀の目から炎が上がっていた
〜深夜〜
………………
盗賊)クソッ
風紀達の言う通り見事に犯人を袋小路に追い込んでいた
盗賊)だが、これで俺らを追い詰めたと思うなよ
そう言うと、盗賊五人から月の光が放ち始めた…………と思うと、五人の姿はその場から消えていた
だが、風紀達は動揺の顔一つ見せずに
ナラビ)下だよ!
ナラビが言うと、二人は下を見る
香雲)なるほど
香雲が納得した
盗賊)クソッ何故だ?
その後盗賊達は呆気なく全員捕まっていた
一体どういう事なのだろうか?
香雲)あんた達が月の葉書を使う事は分っていたから、このナラビの光の力を応用してあんたらの力を見極めて貰ったのよ
香雲が説明をする
風紀)まぁ取りあえずこの月の葉書は、頂くぜ
風紀は、そう言って月の葉書を盗賊から貰った
香雲)けど、まさか自分の体を小さくなる力が………弱くなる力が存在するなんて
香雲が、呆れながら言った
その後、盗賊は家主に引き渡されて、風紀達は謝礼も貰った
今回も偽の月の葉書だったが、なんとか壊れずに回収する事ができた。風紀は、意気揚々と町を出る時だった………ナラビが不意に二人に話しかけて