山登り

もね  2008-02-09投稿
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山を登る
不思議な山
鬱蒼とした緑の森
私を険しい道へと誘う
その森が途切れた時眼前に広がる岩肌
一面に岩高蘭の紫
野原が広がる
苦しい暑い
丁度いい岩
座っちゃった
乾いた喉を紫の果実が潤す
ちょっと幸せ
脇腹痛い
頂上はまだまだ
みんな先行っちゃった
でも私のペースで
行ってみるかな
何故か私と同じペースの男性
一緒に生きましょうか
甘い実を摘みましょうか
笑いましょうか
ゼイゼイしますか
崖では手を
引いてくれますか
いつのまにか
二人で歩いてく
あなたも遅いけど
私は導かれ
しっかり歩いてる
そのうち周囲に
甘い実は無くなって
硫黄の香る岩肌が続く
私とあなたに言葉は無くなる
段々と頂上に近付く
沢山の先人達の
不思議な石の塔
頂上に着いた
でも頂上には
何も無かった!
でもそこには
先行っちゃった
仲間達が
笑って待っていた
彼は照れくさそうに
私の手を放す
後ろを振り向くと
遥か彼方
気が遠くなる程
遥か眼下に
私が登った道が見える
鬱蒼とした森
広大な岩高蘭の野原
時には辛く
時には甘かった
時には笑って
時には手を引かれた
楽しそうに仲間と話す彼
なんか言えないけどありがとね




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