変だったのがその女子生徒は凶器となる物を持っていない。
女子生徒は真奈の気配に気付き真奈の方向き、ニヤリと笑った。
「見て、この人、首取った途端腰振らなくなっちゃった。馬鹿よね〜私が奴隷とか言い出したのよ〜だから死んでもらったわ」
真奈は恐怖で動けなかった。逃げようとしたが、足が動かない。
「あなた、どうしようか?見ちゃったもんね〜死ぬ?十秒待ってあげる。鬼ごっこしよっさぁ数えるわよ?いーーち。」
真奈は必死でここから逃げようと無理矢理足を動かした。
足をふらつかせ、ようやく階段を下りた時。
「じゅうーーー!!!!!鬼ごっこ始まりーー!!!キャハハハー!!!!」
その声を聞いた途端、完璧に体が固まり、全然体が動かない!
動こうとしたらバランスを崩し、その場に真奈は倒れ込んだ。背中に嫌な汗が流れる。
「どこだ〜〜?」
ゆっくり階段を下る音が聞こえる。
(佐藤法律!!!)
心の中でそう叫んだ時、女子生徒が倒れ込んでいる真奈に跳んで来た。
女子生徒が真奈の上に跨がって、
「捕まえた!」
ニヤリと笑い真奈を動けなくした。
女子生徒の髪が逆立ち、先が曲がり、引っ掛けれる針の様になった。
その針が真奈の首に伸びてうなじの所で止まった。
「最後に言いたい事は?」真奈は考え、