ユータ｢つよい…ってか、冒険者の中に賞金首って?っ?｣
くすめた頭の頭上を曲刀がかすめた。
左の盾を振り上げて、間合いを離し、構える。
刀傷男｢ちっ…ミスったか…｣舌で刀身を舐める。
ユータ｢忘れてた（笑）卑怯だぞ?炎獄?｣
炎獄｢はんっ?勝ちゃ〜いいのさ、人間同士の争いに卑怯も何もあるか?｣曲刀を振りかぶりユータにきりかかる。
ユータ｢くっ…｣剣と剣がぶつかり合う。
炎獄｢もう苦しむなよぉ｣へっへっへっと不気味に笑うと、炎獄｢汚れた血め｣
ドクンっ?心臓が激しく鼓動し始める。目がカッと見開く。体の血が騒ぎ出して体が熱い。
ユータ｢その…｣
炎獄｢あ〜ん？｣
ユータ｢その名でよぶなぁ??｣ユータの剣がギラリと煌めく。
ユータ｢うわぁぁぁ?｣炎獄の右腕が一瞬できりとぶ。そのまま強引に押し倒すと、首に剣の刃先を突き立てた。
ユータ｢はぁ……はぁ…｣炎獄｢うぉぉ…いてぇ?…はぁ…流石は汚れた…うっ｣更に激しく刃先を突き立てられて喋られなくなる。
炎獄｢ふっ…はぁ…はぁ…いいのかい？｣
ユータ｢？？ん？｣
炎獄｢今頃…小娘達は…｣ユータ｢くそ?｣ユータは慌てて駆け出していった。そこには、勝どきをあげる、ミホシと、それをなだめるエリナがいた。
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