LASTSUMMER#45 『レーザービーム』

SETTARMEN  2008-02-09投稿
閲覧数[436] 良い投票[0] 悪い投票[0]

【2回表2死2、3塁】



1ナウト1、2塁からまさかの送りバントで2アウト2、3塁と俺達は一打同点のチャンスを迎えた。



バッターはトップに帰ってアキ。



すると、曽我端さんが打席に入ろうとしたアキに


『お前が打つと思ってケイタに送らせたんだぞ!!結果出せよ!!』


と独特の濁声でハッパをかけた。



アキは少し苦笑いをし
『はい!!』


と応えた。



グランドでは、やはり司令塔の雪村の声が響く。

雪村『2アウトだ〜!!この打者だけきっちりとるぞ〜!!』



アキがゆっくりと左打席に入った。



主審『プレイ!!』



矢沢がセットからアキに対しての1球目を投げた。



カキーン!!!




打球は低いピッチャーライナー!!




矢沢がグラブを出す!!


しかし…



マウンドの土でイレギュラーしたボールは矢沢のグラブをかすめてセンター方向へ!!!



これを見た辻村、八木沼の二遊間は重なるように飛び込む!!



ズザーっ!!!




しかしこれも届かずセンターへ!!



打った時点で俺はスタートを切り、打球がセンターへ転がっていく頃にはホームベースを踏んだ。


これで4対3。あとは…




雪村が
『冴木!!来いっ!!』


と大きく両手を広げた。


藤城ベンチからは

タク『キョウスケ!!回れ〜!!』



と声が響く!!



キョウスケが3塁ベースを蹴ってホームへ突入する!!


相手センター、冴木が猛然とダッシュしてその勢いのままバックホーム!!



冴木の投げたボールは一直線に雪村のミットに吸い込まれた。



120点のバックホームだった…



キョウスケはスライディングする前に、雪村からポンッと軽くタッチされた。


主審『アウト〜!!』



………。



アキのセンター前ヒットで俺が生還し、4対3と1点差に詰め寄ったものの、同点のランナー、キョウスケはセンター冴木の素晴らしいバックホームによって阻まれてしまったのだった…



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 SETTARMEN 」さんの小説

もっと見る

スポーツの新着小説

もっと見る

[PR]
男子が夢中になる
ウルウル唇で誘惑…♪


▲ページトップ