天狐じいが佐藤に尋ねた。「ああ。昔から山奥に住んでいて山里に下りて来て、子供をさらう妖怪なんだ。さらった後は食べるとか、他の妖怪に差し出しその妖怪から何かを貰うとか、定かじゃないんだ。」
佐藤が頭をかきながら言った。
「それは困ったな〜山じゃどこの山か分からないしな〜あんなに美しい娘を失う訳にはいかないしな。」
「しゃ〜ね〜な、探知虫を使うか。」
「探知虫か、金が飛ぶな」
「ああ。」
そう言うと佐藤はデスクの上にある紫のパソコンで数十秒カタカタやって、パソコンから離れ数分待っていると、空間から茶色い小包を持った郵便服を来た短い髪の女性が現れ、
「佐藤法律様、ご注文の探知虫をお持ちしました。
それでは六千円をお支払いいただきます。」
「、、、はい、。」
佐藤は恋人との別れのような顔をして現金六千円を払った。
「またのご利用をお待ちしております。それでは。」郵便服を着た女性はそう言うと消えた。
「さぁて六千円にはきっちり働いてもらわんとな。」
「早速かぁ」
天狐じいが苦笑して言った
「当たり前だ、早く真奈ちゃんを助けないと何されるか、あ〜怖いね〜」
佐藤は箱から探知虫を出した。