愛しの"おかえり"?

なお  2008-02-09投稿
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「ふぅ〜……」


一週間の仕事を終えた俺、篠原 湊(みなと)は、ため息とともに家に向かっていた。


一週間、仕事と戦い続けていた俺。疲れも、いつも以上なものだ。


だけど、こうやって家路を辿る時間は、どこかときめいていた。


そう…俺の可愛い嫁さん…早耶(さや)が待っているから。


俺たちは、結婚して、最近二年が過ぎたところだ。

愛は変わりなく、二人を包んでいる。そろそろ、子供についても話しているところだ。


「…あれ………?」


気づけば、目の前にはらはらと舞いおちる白い粉……雪だ。

「どうりで寒いわけだ…雪かよ…」


雪は、気づけば勢いを増していき、それと比例して、寒さも増した。


「さっさと帰りますか…」


独り言を一つ。家路を再び辿る。

もうすぐ愛しい嫁に会えると思うと、次第に足取りも軽くなっていく。


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